[ボツリヌストキシンA]
ボツリヌス菌の産生する神経毒には、神経末端に作用して筋肉を麻痺させたり弱めたりする性質があります。これを応用して顔の表情筋によるしわを取ろうとするものです。
ボツリヌス菌毒素というのは時々食中毒を起こすので聞いた事があると思います。20年位前にあった「カラシレンコン」による食中毒事件が有名です。食中毒は困りますが、薬として使えば安全に使えるものです。もともとは神経内科領域で眼瞼けいれん、顔面けいれん、斜頚などに治療として使われたものですが、適応が広がり美容外科領域にも使われるようになってきました。
顔の表情筋によるしわを取ろうとするものですが、シワだけではなく、腋の多汗の一時的な治療にも使う事が出来ます。顎の筋肉に作用させて細顔にするような事もされています(噛み合わせや咀嚼の面からの検討はされていませんので、わたしはお勧めしません)。
効果の持続は個人差や使用量にもよりますが、3ヶ月位だと思っていてください。米国製だけでなく、中国製なども日本に入ってきていますが、力価や精製に問題があるようなうわさも聞きます(本当か嘘かは分かりませんーーうわさです)。
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